装置の動作担保は主にスイッチ、センサーで行います
中でも、これ以上動作を続けた場合、機械が破損したりする場合
通常のセンサーとは別にリミットスイッチを設けます
どうも!ずぶ です。 今回は リミットスイッチと通常センサーの違い
リミットスイッチと通常センサーの違い
リミットスイッチ と言っても色々あるし、業界での考え方も違いますし スイッチでなくても良い場合もあるし そもそも 特別な物である必要はありません。
ただ、そこには考え方の違いがあるだけです
リミットの基本の考えは「AがOKだからBが動く」
「AがOKだから」というのはハード設計、電気というよりも機械設計が大きく絡んでくる
安全担保としてのリミット
走行リミットがONしたら、ロボット走行を止める
槽の満水がONしたら、給水を止める
当たり前だよね
だけど待って
それって簡単に考えすぎじゃない?
安全を担保する側のセンサーで大事なのは、
「このセンサーが壊れたらどうするか?どうなるか?」を盛り込む事
そう考えると「〇〇がONしたら、何か止める」というのは、安全担保と考えるとちょっと頼りない
なぜなら「ONしたら」には、「壊れたら」というのが盛り込まれていないよね
最終安全のセンサーがいざという時に壊れてた、なんて事はざらにある
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2018/04/センサー.png)
だって、普段ONしないんだから、気が付きようがないよね
そんな訳で、安全を担保する側のセンサー類は、「大丈夫な時ON」してるようなセンサーが望ましい
例えば、
液面オーバーセンサーで、液面検知したらONするセンサーを使った場合
センサーが故障した場合を想定してみよう
溢れ出た液をよそ眼に、延々とセンサーがONするのを待ってる状態になってしまうよね
さらに言えば、
メカニカルな接点だとセンサーヘッド自体が固着している場合もありえる
なので、大丈夫な時、a接点がONされている(透過センサーで言えば、透過時ON)のような物の方が安全担保能力は高くなる
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2018/04/センサー2.png)
僕が携わっている業界は軽めの装置(人身に障害が出難い)が多いので、この様な考えが標準です。
装置によっては、制御が暴走したら主回路を断ち切るような作りも必要となるでしょう。
自分の業界標準と照らし合わせながら、1手先を考えて行くようにします。
- 安全側のセンサーは、「大丈夫な時ON」するような物を選定しよう
- センサーが壊れたらどうするか?どうなるか?を想定しよう
動作担保としてのセンサー
装置にたくさん付いていますよね
動作を担保する側のセンサーで大事なのは
「そのセンサーって、本当は何をみてるの?」
例えば、
シリンダーで蓋が開く装置があって、シリンダーにはマグネットスイッチが仕込まれてる場合
図面にはどう書きますか?
「蓋開」?「蓋閉」?
だけど、よく考えてみて
それは「蓋シリンダー出端/戻り端」であって、「蓋開/蓋閉」ではないよね
何が言いたいかって、こういう事
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2018/04/シリンダー.png)
こういう場合は、本当に担保したい側に別センサーを用意する
だけど、
取り付けの都合で、これしか付いていない場合もあるし
扉開、扉閉の片方にだけセンサーが付いてる場合もあるし
マグネットスイッチも付いていない事だってある
その場合、何が担保されて、何がされていないか
その事を頭に入れておくだけで、随分対応が変わってくるから
今日から意識してみて
- そのセンサーって、本当は何をみてるのか?を考える
合わせて読みたい
位置決め等のセンサーの使い方はこちら
最近のコメント