アナログ入力の使い方

シーケンサ

いろんな測定値をいじくり倒してみよう

どうも!ずぶ です。今回は アナログ入力の使い方

機器選定

もう何でも CC-LINK に、ぶら下げてしまえ~
って訳で、使い易くなったADユニット AJ65SBT2B-64AD を選定してみます

本稿は アナログ入力 の 考え方捉え方 を書いた物ですので
他の型式でも機種でも構いません、それぞれに置き換えてお考え下さい。
こいつは、4ch なのにデジタル出力値が 16000 あるお得な奴なのです
B.RATE 自動認識なので、繋げるだけです

こんな奴

アナログと言うからには、センサーも必要です
今回は流量を測ってみましょう

検索の最初に出てきた、キーエンスのFD-Xシリーズを選定してみます

こいつは、配管を切らずに上から被せるだけで流量が計測できる賢い奴なのです

こんな奴

さっそく仕様をダウンロードしてみます。

赤〇の部分があっていれば、そのまま繋がりますね

FD-Xは、ここには書いてなかったですが、定格流量 0~1000 ml/min とあります

と、いう事は

4-20mA で繋いだ場合、センサー出力が
4mA    の時デジタル値 
20mA の時デジタル値 16000 が取り出せる訳ですね。

電圧よりも電流信号の方がノイズに強く、受け手が電圧入力の場合でも、シャント抵抗(主に250Ω)を並列に入れるだけで、簡単に変換できますね

配線

それでは、繋いでみましょう

センサーの
※1をADのI+端子に
※2をCOM端子に
シールドをSLD端子に
V+とI+をショートするのを忘れないようにします

設定

CC-LINKの設定をします

こちらも参照 CC-LINKの使い方

ダウンロードした仕様書を再度、確認します


取説巻末の例を元に、設定用プログラムを書きます。
4-20mA の場合は、入力レンジの設定が OFF、OFF、ON と書いてありますね。


最低構成で書いています

余談ですが、
電流入力で確認しにくい時、電圧入力に変更して、乾電池をブッコんでみましょう!
単三だと1.5Ⅴなので、何かしら入力があるはずですね
入力があれば、設定
無ければ、配線
など、ドンドン切り分けながら進んで行きます

これで、触れるデータを D100 に取り出せるようになりました。

細部はともかく、

流量センサーからは、
0~1000ml に応じて
4~  20mA  が出力されてくるので、

シーケンサへは、
0~1000ml 
0~16000  という訳ですね

なので、1000 を 16000 で割ると、0.0625 ml

これが、本システムの 分解能 という事となります。(入力機器側の性能で有る事に注意して下さい)

なので、デジタル値に対しての流量は
の時  0.0625
の時  0.1250
の時  0.1875
この様に数値が上がっていくはずですね。

デジタル値1と2の違いで、倍の数値が出力されるということは、そのレンジでは使用に適さない という事です。
なので、本システムでは、およそ1ml程度から対応可能 であることを、きちんと説明できるようにしておくと安心ですね。

プログラム

今までの事をふまえて、プログラムを作ってみましょう。

データが生のままだと使いにくいので、タッチパネルから係数を当てれるようにしてみます。

タッチパネルの画面も作成します

デジタル値 16000 が入ってきたら、係数をくぐって実数 1000ml が表示されましたね。

係数 D30 はタッチパネルからの数値入力オブジェクトを使い、625±10% 程の入力範囲で縛り、裏画面等で入力できるようにしておくと便利です。

回るくどく感じるかもしれませんが、
これは、納め先の管理機器と合わせる為の措置です。

流量等では、問題になる事はそうありませんが、先方さんの機器でISOを通しているという場合、そちらに合わせなくてはなりません
傾きだけで追いきれないようなら、係数を増やして行きます

あとは、実数を好きに使いまわすだけですね

 

あわせて読みたい。

アナログ出力の使い方
シーケンサでMODBUS_RTU通信をしよう(1)
シーケンサでロギングをしてみよう
シンプルCPU通信の使い方

シーケンサの入力と配線について(1)

↓アナログ入力を少し使い易くしてみました。
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