シーケンサでロギング機能の使い方

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ロギング出来るのは分かるけど、どこに収められてどんな形になるのか?

それらを把握していないと、いきなり組み込むのはちと怖いですよね。

実際の組み込みを想定して、気になるところを一緒に見て行きましょう。

どうも!ズブです。今回は シーケンサでロギング機能の使い方

基本的な事は、シーケンサでロギングしてみよう を見て下さい。

ファイル構成を知ろう

まずは、ほぼデフォルトでファイルの構成と中身を確認しましょう。

設定はこんな感じ

結果はこんな感じ

中身はこんな感じ

端折ってますけど、レコード数指定を1000 としていますから、登録データは下に向かって 1000個 並んでいるのですね。

上の設定に少し手を加えて、ファイルの構成がどう変わるかを見てみましょう。

結果はこんな感じ

※印 が影響の現れた箇所ですね。

更に〔出力〕タブの コメント も変えてみます。

効くのは、中身のココ

少しづつ、外から見ても意味が分かるファイルになって来ましたね。

ここで少し、タイムスタンプ を再確認してみましょう。

デフォルトでは、日時が表示されるとの事ですが何のこっちゃですね。

なので、設定の日付と時間の間の スペースアンダーバー で繋げてみると、

良い感じになりました。

どうやらスペースが入っていると、上手く表示してくれないようです。

もしかすると、バージョンアップで良くなるかもしれませんね。

ロギングをしてみよう

粗方の設定箇所が分かったところで、ケースを想定してロギング設定を作って行きましょう。

※特に記述がない場合は、デフォルトです。

装置の異常状態をロギングしたい

この場合は、トリガロギング を使用します。

狙いは、トリガが立ったら、前後5個のデータをロギング

設定は以下の通り

デフォルトには無かったタブが現れましたが、ご想像の通りです。

今回トリガは適当ですが、M0 だったり〔 LOGTRG 〕命令 だったりで動作させます。

〔 LOGTRG 〕を使用する場合は、ロギング設定を メモリカード(SD) に書き込みます。

結果はこの通り

Triggerセルに『 ※ 』が付いているので、このタイミングでトリガが立った事が分かります。

前後5個ロギング されていますね。

トリガロギングの場合、バッファ に一度記録されてそこから書き込まれるのでした。

なので、トリガ前レコード数を大きく取ると・・・

内部バッファ容量に直結 してきます。

何事もバランスが大切ですね。

一日に一回ロギングを残したい

この場合は、連続ロギング を使用します。

狙いは、決まった時間の状態を1つのロギングファイルに追記

設定は以下の通り

時計デバイスに引っ掛けて、毎日7時の数値を追記 して行きます。

何日にも渡って追記して行くのですから、ファイル名に時刻は不要かもしれませんね。

レコードは、2000 にしたので5年ほどは毎日頑張り続けるのでしょう。

合わせて読みたい

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タイミングでファイルを切り替えたい

この場合は、連続ロギング を使用します。

狙いは、ファイル管理し易いように時間毎にファイルを切り替える

設定は以下の通り

時計デバイスの(時)変化に引っ掛けて、ファイルを切り替えています。

ちなみに、設定した 保存ファイル数は1000個

フォルダには256個までしかファイルが入りません ので、溢れたファイルは新しいフォルダに収められて行きます。

処理中の状態をロギングしたい

この場合は、連続ロギング を使用します。

狙いは、処理中のデータをファイル毎で保存する

この場合は、プログラムが必要となってきます。

設定は以下の通り

処理に掛かる最大ロギング数よりも上の数値 でファイル切替えをレコードかファイルサイズで指定しておきます。

プログラムと言っても、特殊リレーを叩くだけです。

ファイルの切り替えは、一時停止で行います。

ちなみに、SM9300~がロギングデータセットなので、各々このコードを入れておくだけで自動でロギングを開始します。

こんな感じになりました。

まとめ

ファイル操作のコマンドが殆どないので、日付毎にフォルダを変えるとか月別で纏めるとかは出来ません。

出来る機能を組み合わせて行くだけでしたが、狙いの形はあったでしょうか?

タイミングやら何やらを色々組み合わせてみて下さいね。

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