アナログ出力の使い方

シーケンサ

ユニット間指令で楽なのは、やっぱり アナログ

どうも!ずぶ です。今回はアナログ出力の使い方

 

アナログ出力の使い方

機器の選定

今回は、Q64DAN を選定してみます。

本稿は アナログ出力 の 考え方捉え方 を書いた物ですので
他の型式でも機種でも構いません、それぞれに置き換えてお考え下さい。

 

これは、ベースプレートに接続するタイプで、電圧/電流の切り替え が出来ます。

接続先が変更になった場合など、点数は 4ch と少なめですが、仕様変更にも柔軟に対応できる賢い奴なのです。

 

外見は、こんなの

 

性能表です

 

通常分解能で4000 高分解能で12000 のようです。

 

設定してみよう

スロット式なので、Works2の PCパラメータで設定 するのが、らくちんです。

 

PCパラメータ → I/O割付設定 を開き

追加したいスロットにカーソルを合わせユニット追加 ボタンを押します。

 

ユニット追加ウィンドウが立ち上がるので、今回のユニットを選択します。

 

ちなみにウィンドウ下部にある、『先頭XYアドレスを指定』の箇所に任意のアドレスを入れると、1枚目に差さりながら、アドレスは 80 とか自由に設定できます。
古い装置の置き換え等に便利ですね。

『設定終了』で閉じると、設定が反映されて、先程まで何もなかった『インテリジェント機能ユニット』にQ64DANが現れます

 

↓インテリジェント機能ユニットと来たらこれですよ!
サンプルコメントの流用を使おう

 

設定を入れよう

スイッチ設定

プロジェクトツリーから『スイッチ設定』を開きます

 

ここで、CH毎の出力形態、及び分解能(これは全体に対して)が選択できますので、接続機器に合わせて行きます。

 

出力レンジ設定

CH1は-10~10Ⅴ  -16000~16000
CH2は4~20mA  0~12000
CH3は1~5Ⅴ  0~12000
CH4はデフォルト

と、入れてみました

 

分解能モード設定

性能表にあった、4000 と 12000 の切替箇所ですね

 

今回は 高分解能モード を選びますと

CH1  -16000~16000
CH2  0~12000
CH3  0~12000

このように割り振られます

 

例えば

CH1 に 8000 の指令値を入れると、5Ⅴ
CH2 に 4000 の指令値を入れると、9.333mA
CH3 に 2000 の指令値を入れると、1.666V

のアナログ出力が出る計算となります。

 

よくある、0~10Ⅴ の機器は、CH1の ー10~10Ⅴ 設定を選択し、半分だけ使用 します。

 

 

パラメータ設定

プロジェクトツリーから、『パラメータ』を開きます

 

使う場所の出力を許可するだけ です。

 

使わない出力は、禁止しておきましょう。
余分なスキャンが回らないので、スキャンタイムが早くなりますし
何より安全です。

自動リフレッシュ設定

プロジェクトツリーから、『自動リフレッシュ設定』を開きます

 

 

ディジタル値欄に設定したアドレスに、数値を放り込むと、数値に応じたアナログ値が出力 されます。

 

プログラム

まずは出力許可を入れます。

 

あとは放り込むだけです。

こんな感じでしょうか

 

D102 に 12000 を代入すると、CH2 から 20mA が出力されます。

 

 

何たるプログラムレス!

これこそ、ベースプレート取り付けタイプの醍醐味ですね。

 

↓そして、インテリジェント機能といえばこれ

サンプルコメントの流用を使おう

 

 

ただ、これだとプログラム内で デジタル指令値 を持ち歩くこととなり、読みにくくて仕方ありません。
分解能等に問題が無い場合、プログラム内は、実際の数値で分かりやすく回してみましょう。

 

例えば、

インバータを繋いで、
4mAで0回転
20mAで3000回転 の場合

CH2 のデジタル値は最大 12000 という事が分かっているので、

 

12000÷3000=4

 

なので、実回転数を4倍すれば、デジタル指令値 という事が判ります。

 

先ほどのプログラムに少し手を加えてみます。

D102 に 実回転数 を入れて、プログラム内で持ち歩くようにして、

出力手前で4倍 するようにしました。

 

1500回転 だと、デジタル値は 6000 になりますから、
出力は、12mA が出てくるはずですね。

 

まとめ

この手のユニットは、例え型式が違っていたとしても

変換許可の信号を入れる(このユニットだとパラメータで許可しました)

取り決めたアドレスに入った数値が変換される。

この2点に気を付けておくだけです。

 

 

CC-LINK取り付けタイプの場合は、
アナログ入力の使い方 を参考にして、プログラムしてみて下さい。

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