STEP処理の作り方

GT Designer

マスターすれば、色んなシーンで大活躍
お客さんにも、「あとは勝手に使っちゃって下さい!」ってぶん投げられちゃう(笑)

どうも!ずぶ です。今回はSTEP処理

 

※本ページは時間経過処理を記述したものです。
通常の ステップラダー の作り方は、自動回路の作り方 をご参照下さい。

時間処理に依存した、STEP処理の作り方

クライアントから、装置の依頼を受けたところから想像してみます

クライアント:以下
自分:以下

:「肉を焼く装置を作って欲しい」

J:「今はどんな感じで焼いてますか?

:「アンガス牛の焼き方は、60秒強火、150秒中火、60秒弱火、60秒強火

:「強火の時にスパイス1、中火の時にスパイス2,3、スパイス3を掛け終えたら、弱火で60秒、馴染んだら一気に強火で60秒で完成

J:「アンガス牛って事は、他の肉だと焼き方が違うんですか?

:「ヘレフォードだと、1割くらい長めだな、和牛だと逆に短いや

:「あと、肉質により味付けも若干変わってくるね

J:「なるほど」

:「これで、柔らかくてジューシーなステーキが出来るんだ、あんたも食べにおいでよ

 

以上で、やりとり終了です

新規装置の場合、仕様が固まっていないケースは多いです

打ち合わせの会話の中で、相手が想像している装置を探ります

想像すら出来ていないようなら、会話を進めて相手のビジョンを固めて行きます

先の会話から、焼き時間、味付けを可変させないといけない事が分かりますね

 

数度の打ち合わせの後、機械屋さんから構成図が出ました

ご覧のように、肉にスパイスを掛けながら、焼き上げる装置です(何のこっちゃですが

補足として、
スパイスは 電磁弁 ON で出る、(時間管理)
火加減は 弱中強 の 3種類

原則として
細かいツッコミは無し(笑)

とりあえず、先ほどの内容をチャートに書いてみることにします。

こんな感じでしょうか

画面の作成

さて、どうしましょうね?

まず、全ての立ち上がり立下りに線を引いてみることにします

現在の焼き方だと、8つのブロックに分ける事ができます
少し余裕を持たせて、STEP数は10個 にしました

まず、レシピの登録画面を作りましょう
時間に火加減、スパイスを紐づけします

これだと希望レシピが組めそうです。

データマップの作製

先ほどの登録画面から、データマップはこうなります

レシピ1がD1000~D1099

 STEP1 D1000~D1009
 STEP2 D1010~D1019
 STEP3 D1020~D1029

レシピ2がD1100~D1199
レシピ3がD1200~D1299

に格納されています

間隔は
レシピ間、100ワード
STEP間、10ワードです

 

こちらもオススメ レシピとデータマップの作り方

プログラム

の前に、レシピのイメージを表しておきます

 

こんな感じで、STEP毎 に 設定値 の箱にデータを放り込んで行くだけですね

 

※動作確認していません

自動回路の作り方 と タイマープログラムの作り方 の複合技ですね

SM412 の 1秒クロック ですが、最大で1秒の誤差 が発生します。精度を上げる場合は SM410 の 0.1秒タイマ に変えると良いかもしれませんね

出力回路

火加減はMFC(マスフローコントローラ)に任せるので、この先はアナログ出力を想定して下さい。

せっかくMFCが付いているので、火加減は5段階にしてみました。

MFCとは ウィキペディア_マスフローコントローラ

 

実際に組めるか確かめてみます

いけました! 

 

メイン画面にレシピ呼び出しを設けると骨格は完了です。

あとは、納品後にステーキを食べに行くだけですね。