GOTタッチパネルのレシピ機能の使い方

GT Designer

装置の処理レシピって、皆さんどこに登録されていますか?
Dレジスタ や ファイルレジスタ に登録っていうのが、一般的だと思います。

つまりは、シーケンサの中って事ですね。

その登録先を、GOT経由にしたらどう?ってのが、GOTのレシピ機能です。
レシピ機能の設定の仕方や使い方を一緒に見て行きましょう。

どうも ズブです! 今回は GOTタッチパネルのレシピ機能の使い方

 

レシピ機能の動き

設定で必要なのは、

トリガデバイス
デバイス
レシピデータ

この 3つ

 

トリガデバイス を操作して、
レシピデータを デバイスに 書き込む 
レシピデータに デバイスから 読み出す 

それだけです。

基本の動きを確認しよう

まずは全体を把握する為に、通しで動かしてみましょう。

新規作成で、レシピを作成。

 

トリガデバイスの設定

書込み、読出しを 指示する為のデバイス を登録します。

 

基本タブの トリガデバイス に チェック を入れるとデバイスが入力できるようになるので、好きなデバイスを登録して下さい。

ここでは、GB100 と 101 を入力しました。

書き込み、読み出しの方向は絵に描いてくれているので、分かり易いですね。

 

レシピデータの設定

レシピデータの保存先を登録します。

今回は、デフォルト

(デフォルトはSDカードに登録なので、GOTにSDカードをセットしておきます)

 

デバイスの設定

作用させるデバイスを登録します。

デバイスタブで、先頭デバイスを設定して下さい。

ここでの登録デバイスに対して、レシピが作用するのですね。

 

点数を決めると、連続点数分のデバイスが自動で入って来てくれます。

 

動作させる為の設定は、これで終わりです。

 

動作テスト

まずは、適当な画面を作って確認してみましょう。

D0 ~ に数値を入力して、『GB101』を押下

PLCから GOT の SDカードに読み出し ですね。

 

再度、D0~に違う数値を入力して、

今度は、『GB100』を押下

GOT の SDカード から PLC に書き込み ですね。

 

すると、

先程のデータが書き込まれました。

 

この一連の動作が基本となります。

断絶デバイスの動きを確認しよう

先程は、連続デバイスでしたが、デバイスが断絶している場合を見てみましょう。

 

登録デバイスは、ブロック で区切る事ができます。

ブロック数を『2』にしたので、先ほどのデバイスに続いて D10~ を設定しました。

 

それでは動作確認

今の数値を、『GB101』で読出します。

 

先程のテストと同じように、D0~ には別の数値を入力して

 

『GB100』で書き込みます。

 

 

D5~D9 は、レシピ設定外なので影響はないのですね。

※同じレシピの設定を変更した場合は、必ずGOT内のレシピファイルを消した後転送します。

同じレシピネームがあった場合、転送上書きはされないので、あれ?ってなっちゃいますよ。

 

テストで出てきた数値は、GOTのSDカードからPLCのデバイスに書き込んだものです。
PLC側のプログラムは、1行も書いていません。

 

後は、このデータを使用して、プログラムを動かせば良いのですね。

レシピとデータマップの作り方

レシピファイルの確認

動きは大体分かりました。

ですが、

レシピ機能の心臓部は、レシピファイル にあるのです。

ここからは、レシピファイルを中心に見て行きましょう。

 

GOTの画面左上を長押し して、ユーティリティメインメニュー に入ります。

データ管理タブ 内の レシピ情報 を選択

 

ディレクトリを辿って行くと

 

ありました!

A:\PACKAGE1\RECIPE\ ディレクトリの

ARP00001.G2P ファイルとして格納されていました。

 

先程の、レシピデータ保存先と比べてみましょう。

 

ここのフォルダ名、ファイル名で、レシピファイルの保存先を変更できるのですね。

ですが、ドライブ名が異なっています。

 

ドライブ名が異なっていた事は、取説に記述があります。

 

ドライブ名を X:カレントドライブ に設定しておけば、ブートドライブにあるフォルダが自動で指定されます。

つまり、

CFカードやSDカードからGOTをブートさせても、設定を変える必要がなくなるのですね。

今回は C:ドライブで立ち上げ ているので、追記にあるように 自動でA:ドライブが指定 されているのです。

 

USBメモリを使ってレシピを移動しよう

GOTの25や27シリーズは タッチパネル正面にUSBの口 があります。
こちらに USBメモリ を差してレシピの入れ替えが出来たら、便利ですよね。

 

先ほど ドライブ名 のプルダウンメニューから

E:USBドライブ を選択します。

 

ついでに、エクセルで編集し易いように、CSVファイル に変更しておきます。
(G2Pファイルは バイナリ形式なので、PCでの編集は困難なのです)

 

 

では、プロジェクトを転送

先程と同様『 GB101 』を操作して、正面USBメモリに読み出し ます。

 

パソコンでレシピファイルを編集しよう

先程読み出したUSBメモリをPCのエクセルで開いてみると?

 

このように表示されました。

 

GYUDON_00001.CSVには、タッチパネルから入力した数値が記述されていますね。

英語でゴチャゴチャ書いてあるのは、レシピファイルを展開したら勝手に付いてきます。

 

では、PCのエクセルで数値を変えてみましょう。

 

保存して、GOTに持っていき『GB100』で書き込みます。

 

PCで編集した数値がGOT反映されましたね。

 

レシピで使用するデータにコメントをつけよう

PC での編集を検討されているなら、デバイスコメント を入力しておくと親切です。

 

編集方法は、

GT Designerを使って、レシピファイルを直接編集するか

エクセルで編集して、レシピファイルをGOTに書き込むか

やり易い方で編集します。

これで変更したい数値の意味が、レシピファイルを開くだけで追えるようになりますね。

 

まとめ

レシピ機能を使うには

トリガデバイス
デバイス
レシピデータ

の3つが必要

レシピファイルは、CSV形式 にしておくと、エクセルでの編集が便利

 

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