自動モードと手動モードの作り方

シーケンサ

自動機の基本、モード管理「自動」「手動」の考え方を
概念図、三菱シーケンスプログラムを使用して説明していきます

どうも!ずぶ です。今回はモード管理です

 

自動モードと手動モードの作り方

 

「自動」と「手動」

小振りな装置では、あいまいな切り分けになっている事もありますが
ある程度の大きさの装置でしたら、「自動」「手動」の切り分けを線引きしなければ、事故の元になってしまいます

基本の考えは

  • 「自動」モードの時、手動操作を受け付けない
  • 「手動」モードの時、自動で動かない
当たり前の事を当たり前にする。とても大事ですね

 

「全自動」と「半自動」

さらに、ユニットが分かれている場合、「全自動」「半自動」という考えを盛り込みます

基本の考えは

  • 自動モードの下にぶら下がる、「子モード」
  • 自動モード中でも手動操作を受け付ける
例えば、装置が「上流」「下流」に分かれて、自動処理している場合
下流側が手動になった時、装置全体もつられて手動になっては、処理中のワークは全滅します
そこで、「全自動」「半自動」を組み込み、自動モードで、問題が生じた箇所を「半自動」に切り替え、上流だけでも処理を完了させます。

こんなイメージです
ピンクの箇所が、手動操作受け付け可能な状態です

画面に描いてみます

設定は、このようにしています

ランプは全て+100としています

プログラム

これらを元に、モードを選択するプログラムを作成します

下流側の回路は同様なので、端折りました。

この時、自動モードにする為の条件などを入れておくと、原点位置からの起動のみに対応する事もできます

自動スイッチを押すと、自動モード、上下流全自動となります
手動ボタンを押す、または重故障が入った場合、手動モードとなります
自動モード時に限り、上下流は全自動と半自動が選択できます
あとはルーチンの全てに、最初に上で作ったモードを入れるだけです

自動ルーチンには「自動モード」の接点
手動ルーチンには「半自動」「手動」の接点を入れ、各々のモードで動けるようにします
最後に出力回路で合流させるだけです

実際には、以下のように組み込みます
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コイル番号が大きく離れているのは
全体制御をM0~M999
上流制御をM1000~M1999
下流制御をM2000~M2999
を想定しているからです

いかがでしたか?よければ参考にしてみて下さい