シーケンサとGOTの時計合わせの方法

GT Designer

シーケンサとGOTの時計合わせの方法

 

ツールやユーティリティ画面を使用する方法と、GOTを介して設定する方法を合わせてご紹介致します。

 

どうも!ずぶ です。今回はシーケンサとGOTの時計合わせの方法

 

GOTの時計合わせ

ユーティリティ画面を使用して、GOT時刻の合わせ方

GOTの ユーティリティ画面 から『 時間 』を呼び出して設定する 方法です。

 

画面の左上隅2秒 押しで、ユーティリティ画面 に入ります。

 

時間スイッチ を押すと、時刻の設定画面が開かれますので、後は表示通りに設定するだけです。

 

注意点として、オペレーターにGOTのユーティリティ画面を晒す事となります

 

拡張機能スイッチを使用して、GOT時刻の合わせ方

スイッチに ユーティリティ内の時間画面を呼び出させる方法 です。

 

オブジェクト → スイッチ → 拡張機能スイッチ を選択します。

 

拡張スイッチの 機能設定で『 時間 』を選択します。

 

設定した後は、タッチパネル内のいつものスイッチとして存在します。

スイッチを操作すると、先程のGOTユーティリティ内の時間合わせの画面にジャンプ するようになり、時刻を合わせてもらうだけです。

 

ここで呼び出した時間合わせの画面は、他のユーティリティへのルートは閉ざされているので、オペレーターレベルで解放しても問題はありません。

 

シーケンサの時計合わせ

ツールを使用して、シーケンサ時刻の合わせ方

Works2 を使用して、シーケンサ内の時刻 を合わせる 方法です。

※ シーケンサとツールがオンライン状態でないと、選択できません。

 

オンライン → 時計設定 を開きます

 

すると下記の画面が立ち上がりますので、時刻を合わせます

 

『 実行 』スイッチを押すと、現在時刻が転送されます。

 

 

応用命令を使用して、シーケンサ時刻の合わせ方

[ DATEWR ] 命令を使用して、シーケンサの時計素子(データ)に現在時刻を書き込む 方法です。

 

先ずは、ヘルプを確認しましょう。

 

GOTで画面を作成します。

 

プログラムを作成します。

 

 

注意点が二つ あります。

  • 単独のオーバーライトは出来ない

ズレている『 秒 』の所だけ上書きする、といった事は出来ません。年~曜日までの全データを一括で書き込みます。

  • 範囲外のデータを書き込むとエラーになる。

13月とかのデータをライトしてしまった場合、エラーによりシーケンサがSTOP します。

なので、GOTの数値入力に範囲指定 を掛けておきます。

シーケンサとGOTの時刻を同期させよう

タッチパネルに現在時刻が表示されている場合、同期をとらなければシーケンサ内部の 時刻とのずれが問題 となってきます。

 

なので、GOTの機能を用いて時刻の同期 をとるようにします。

 

GTDesignerのツリーから、GOTセットアップ→時刻設定 を開き、

『 時刻設定を更新する 』にチェックを入れます。

 

上のタブで、『 時刻合わせ 』と『 時刻通知 』が選択できますので、時刻データの勝ち負け を決定します。

 

デフォルトだと60分に一度時刻の同期を行うので、トリガー種別を操作して好みのタイミングに合わせます。

 

同期を使用した場合、時刻合わせは勝ち負けを決めた方の設定だけで十分となります。

 

どのくらい時刻はズレるの?

スタンドアロンで使用している場合、気が付くと結構な時刻のズレに気が付きます。

僕はズレたら直してね、というスタンスなのですが、やはり気になる方も居られると思います。

 

そこで、三菱電機さんのQ&Aから抜粋

ベーシックモデルで、平均2.22秒の進みがあるようです。

という事は、

毎日定時に2.22秒のディレイを作成してあげると、平均誤差が少なくなるという事ですね。

気になる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

書込みの [ DATEWR ] の使えるようになれば、

読出しの [ DATERD ] もすんなり使えるようになります。

こちらに実際の使い方を想定してみましたので、ご覧ください。

 

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