なんたる圧倒的!
一度でも手を染めると、もう あの頃の僕達に戻る事はできません。
食わず嫌いは、ダメ!絶対!!
今度のストリームは、恐らく本物。
少しでも時短効果にあやかれるよう、一緒にポイントを見て行きましょう。
どうも! ズブです。 今回は、プッシュイン端子を使ってみたよ
端子台
ネジ端子台に対しての スプリング端子台 と括られていても、大きく 2つ に分かれます。
国内ストリームの立役者でもある、オムロンさんの技術資料を元に比べてみましょう。
クランプ式
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/クランプ式1.png)
精密ドライバ差し込んで、どっちに倒したら開くんだっけ?と、いつもやっているあれです。
相方は、棒端子や平端子の奴ですね。
プッシュイン式
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/プッシュイン式.png)
工具不要 で、差し込むだけ。
相方は、主にフェルール端子を使います。
ケーブル保持の スプリングが反し になっていて、引っ張れば噛みこんで行くのが分かりますね。
引っ張り強度はネジ端子以上 ですから、抜ける心配もありません。
もちろん、今回の記事の主役はこちらです。
フェルール端子
フェルール端子といえば、ペンチ!
↓こんな形状の奴
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/フェニックス4.png)
この形状の手返しが、とにかく良い。
本質的な作業の流れが変わります。
フェルール端子の挿入を見て下さい。
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/フェルール.png)
それが、どないやねん!って突っ込まれそうですが(笑)
絶縁カラーに、被覆が掛かって止まる ってのがミソなのです。
ダイ溝に、端子をセットしなくて良い ってのがミソなのです。
そして、先端側からペンチが侵入できる ってのもミソなのです。
スポスポ挿して行って、後から纏めて圧着
端子上げが、完全に流れ作業と化します。
今までの、
端子をダイ溝にセットして、仮噛ませして、ケーブルを挿入して、圧着
この作業が、本当に意味の無い作業に思えてきます。
端子上げが終わったら、お待ちかね
プッシュイン端子台に手で挿入
そして、先ほどの図解のように、抜けたり緩む事はありませんから
増し締めも不要
ここまでのセットを行って初めて、時短効果の恩恵が受けられるって寸法です。
導入準備
初めての導入の場合、あれが無いこれが無いになりがちですよね。
導入がスムーズに行えるよう、必要な物を見てみましょう。
端子台
これが無くては始まりません。
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/オムロン端子台7.png)
オムロン XW5Tシリーズ 最小幅、3.5mm
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/togi端子台8.png)
東技 VTXシリーズ リリースボタンが可愛い
端子台が本当に細い。
2穴だと良いのですが、4穴とか2段とかだと相手を追いづらくなります。
カタログにあるように、コモン や アース や ショートバー を入れるなどして、カラフルに配置すると視認性がアップ します。
エンドプレート と ショートバー を手配するのをお忘れなく。
フェルール端子
これも無くては始まりません
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/ニチフフェルール端子9.png)
ニチフ NFシリーズ 信頼の老舗
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/ミスミ10.png)
ミスミ 小袋に入ってる
通常、2本かませはあまり使用しないので、準備は少量で良いと思います。
消耗品の供給が、国産で出来るようになっているのは、非常にありがたいですね。
ペンチ
お勧め形状は先程ご紹介した通りなのですが、工具の耐久は値段に比例します。
高いのも良いですが、手頃なのをちょくちょく変えていくのもありだと思っています。
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/連スティング11.png)
レンシュタイグ 個人的に使ってみたい欲に駆られてるだけです(笑)
配線後の端子上げに便利な正面圧着はもちろん、ダイス方向も変えられるようです。
マークチューブ
最初に問題になるのが、マークチューブ
ずり落ちてしまう のですよね~
脱落防止でタイラップ等を巻くのも、せっかく時短を追求しているのに、手間が増える事になるので、何とかしたいところ。
なので、これ↓
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/ピタっとチューブ12.png)
装置相手の現場なら、内径2.3と3.2辺りから始めてはどうでしょう?
3.2φは、ヒダが付いていても、1.25の端子に兼用できて、棚も圧迫しません。
ラインナップ最小の 内径 2.3φ使ったところ、
AWG18、20 辺りが適正なのでしょう。配線もストレス無く綺麗に仕上がってずれる事もありません。
AWG22 だと、まぁずれないでしょう。
AWG24 だと、落ちないかもしれないでしょう。
それ以上だと、きっと落ちるでしょう。
以上、使った感想です。
ビッグネーム
各社、機器が出揃って来たところで、盤の製作はほぼプッシュインで賄う事も可能となりました。
オムロンさんなら、プッシュインplus端子
三菱電機さんなら、スプリングクランプ端子
IDECさんなら、S3(エスキューブ)
どれも格好良いネーミングですよね。
しかしながら、使う側にとっては
スプリング端子 なんだか
プッシュイン端子 なんだか
クランプ端子 なんだか
何 なんだかよく分からない事になっています。
シリーズ化していないメーカーさんの機器なら猶更です。
ここでクランプ式を手配してしまっては、元も子もありません。
しかしながら、見分けるポイント はあります。
ポイントは 丸穴
基本プッシュイン端子は、1つの穴に1つのケーブル しか差し込めないので、渡り用にたくさん丸穴が開いているのですね。
最初こそは違和感を感じますが、しばらく使ってみると、穴が少ないと逆に不安を感じるようになってきます(笑)
オムロンさんの、MY4N用のリレーソケットも プッシュイン にするとこの通り。
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/オムロンリレーソケット6.png)
穴ぼこだらけで、渡り易そうですね。
まとめ
盤のスペースを小さくする為に、プッシュイン を検討するのではありません。
配線作業の合理化の為に プッシュイン を検討するのです。
結果として、盤が省スペース化してくるのですね。
それでも、あえてご紹介したい機器がこちら
![](https://zubu.jp/wp-content/uploads/2020/02/togiコモン.png)
ご存知 TOGI さんのコモン端子台ですが、この品物が良い悪いとかでは無く
注目して欲しいのは、縦型構造
端子は横並びじゃなくても良いって提案してくれているのですね。
プッシュインに変えると、ケーブルも正面挿入となってきますから、スペースの取り方も異なってきます。
実際、ダクトから機器まで 30mm 離すとかだと、どえらい間延びしてしまいます。
配線は企業文化です。
新規導入には、どうしても手間が伴いますから及び腰になりますよね。
けれど、
プッシュイン導入による時短効果は、30%~55%らしいです。(各メーカーさん調べ)
今まで培った慣れを再構築してでも、余りある果実がここにはあるのです。
働き方を改革して、家族と夕食を共にしましょうよ。
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