GOTタッチパネルでの、アラーム表示の作り方

GT Designer

GOTタッチパネルでの、アラーム表示の作り方

例えアラーム数が少なくとも、タッチパネルを使う以上、作り方は共通化して楽しちゃいましょう。

どうも!ずぶ です。今回は GOTタッチパネルでの、アラーム表示の作り方

アラーム履歴も作るよ

 

GT Designer3を使用しています。

アラームリストを作ろう

まずは下準備

エクセルを開いてリストを作ります。

アラーム回路の作り方 で紹介した回路に繋げる為に、コイル番号を合わせます

 

現在使っていないアラーム表示の箇所には、そのまま内部コイルを表示させるようにしておくと、表示への反映を忘れてしまった場合の保険になるので、良いですよ。

 

コメントを作ろう

まずは、プロジェクトのコメントに、作成したアラームリストを登録します

コメントグループに名前を入力し、OKを押すと『 コメント一覧 』ウィンドウが開かれます

 

先ほどエクセルで作製したリストから、アラーム表示列をコピーしておきます。(見やすい様にエクセルリストの1行目にコメントを入れていますが、邪魔になるので削除して、列コピーを行います)

 

右クリックから『 EXCELから貼り付け 』を実行すると

ズゴッと入って来て、楽ちんです

文字色は、重故障、軽故障などで色分けすると良いかもしれませんね

 

もちろん、コメントから直接入力もできるのですが、なるべく機能の『Excelへコピー』『Excelから貼り付け』を使うようにして、データリストとの整合性を保つように心掛けるようにします。

表示画面を作ろう

とはいえ、機能を設定するだけです(笑)

適当な画面を作成し、アラームオブジェクト を貼り付けます

ここでは、『 シンプルアラーム表示 』を使ってみます。

 

貼り付けたアラームオブジェクトをクリックすると、設定画面が表示されます

いくつかの設定を行います

アラーム点数       :設定したデバイスから後、いくつ確保するか
コメントグループ:呼び出すコメントグループ番号
デバイスNo         :連続 ~デバイスを連番確保してくれる
デバイス              :エクセルリストの先頭

これで準備OKです

M4000~M4099 内のビットが立った時点で、対応する コメント が表示されるようになりました。

 

アラームの説明を作ろう

先ほどの -コメントを作ろうーを元に、コメントグループ2 に リストのアラーム詳細を貼り付けます。

 

先ほどスルーしていた、詳細の部分を設定します。

 

そうすると

 

表示されているアラームにタッチすると、登録したアラーム詳細が別ウィンドウで開かれるようになります。

見栄えなどを調整して、アラーム原因や対処法などを入れてあげると、親切かもしれませんね

履歴画面を作ろう

先ほどの表示画面は、アラームが解除( ビットがOFF )すると表示も消えてしまいます。

後から追いかけられるように、アラーム履歴画面も別に作製しておくと親切ですね

 

今度は『アラーム表示(ユーザー)』を選択してみます。
先ほどよりも、ゴテゴテしたのが出てくるので、クリックして設定画面を開きます。

 

ここでは、履歴画面の行数をいくつにするか?とか、ゴテゴテさをどうするか?など見栄えの設定を行い、終わったら閉じます

先ほどの『 シンプルアラーム表示 』の場合は、オブジェクトをクリックしての設定だけで、まさにシンプルでしたが、今回は色々な事ができます。

 

アラーム表示(ユーザー)』の本体は、プロジェクトツリーのアラームの中に隠れています。

バッファ満杯時処理 で、古い履歴を削除する にしておかなければ、保存件数満杯になった時、それ以降のアラーム履歴を収集しなくなってしまうので、注意が必要です

 

設定が通ったので、作画画面でもコメントが表示されるようになりました。

背景色が悪かったですね。色味的に見辛くなっていますが、ご勘弁><

 

スクロールを入れておこう

 

『 ユーザーアラーム監視 』設定で、バッファリング保存件数、100 件と入れました。

という事は、表示画面よりも沢山のアラーム履歴が隠れているという事なので、それらを見られるようにしてあげましょう。

 

履歴の横に『キーコードスイッチ』を配置します。

履歴表示の横に追加したキーコードスイッチの設定は、このようにします。

これで、たくさん溜まったアラーム履歴を、スクロールして追いかける事ができるようになりました

 

時間合わせを作っておこう

アラーム履歴が完成しても、肝心の発生時刻が狂っていたら、後追いどころではなくなりますが、スタンドアロンの装置の場合、必ず時刻は狂ってきます。

なので、ユーザーさんが自分で時刻合わせをしやすいように、仕込んでおきます。

専用画面をこしらえて、作成しているメーカーさんもありますが、手を抜けるところは抜きましょう。

 

まずは、オブジェクト時刻表示を貼り付けます

それとは別に、拡張スイッチ『時刻』を透明スイッチにして、先ほどの時刻表示に重ねて置いておきます。

これで、時刻表示に触れたら、タッチパネルのシステム『時刻合せ』に誘導してくれるようになります。

後は、『時計が狂ってきたら、時刻表示を触って設定して下さい』と取説に書くだけです(笑)

↓こちらも参照
シーケンサとGOTの時計合せの方法

 

これらと組み合わせて、標準セットとしてしまえば、楽になりますね

GOTタッチパネルでの、段取り替え画面の作り方
GOTタッチパネルで、IO表示の作り方